パウンドケーキの失敗 夏編

こんにちは。

埼玉県蕨市でお菓子教室と販売をしているパティスリーミチのMichiこと、谷田部道子です。

(長いプロフィールはこちら)

 

パウンドケーキは、

バター・砂糖・卵・小麦粉

を順に合わせて作るお菓子です。

美味しく作る為に、

バターは柔らかい状態で、

卵は常温に戻して、

卵を入れる時一度に入れると分離するので分けて加える事

 

何の本を見ても、そう書いてあります。

 

もー、そんなことはわかってるよっ!

 

書いてある通りにしたのに、なんか上手く行かない時があって、調べても調べても同じような情報しか出てこない。

そんな風にモヤモヤした期間、私は長かったです。

書いてある通りにしてるのに、なぜ、失敗があるのか?

それは、作る季節によって「気温」の差が大きいからです。

本も、WEB上も、作りやすい気温の時のことしか書いていません。(春・秋)

 

夏の埼玉県の最高気温は、36℃を超えます。

冬の最高気温は、10℃程度。

 

こんなに気温が違ったら、そりゃー、いつも同じように作ってて上手くいくわけないです。

だって、バターですもん。

 

夏は、すぐバターが柔らかくなるので作りやすい時期ですが、砂糖にも、小麦粉にも、温度があることが盲点です。

意識したことありますか?

多分、バターと卵の温度しか気にしてないのではないでしょうか?

(過去の自分がそうでした。)

 

この時期、温度を計ると、砂糖も小麦粉も30℃!!あります。

いくらちょうど良い柔らかさでバターを泡立てても、最後に30℃超えの物体が投入されたら、バターは溶けてしまってる可能性があります。

バターは28℃から溶け始めます。

バターは溶けると性質が変わるので、ふっくらしたケーキに焼き上げることは出来ません。

 

この事に気づいた時、私は愕然としました。

敵は「気温」だったのかっっっと。

 

このことに気づかせてくれたのは、やっぱり私の尊敬する師匠のジャンポールさんでした。

冬場、パウンドケーキの失敗をした時、すごく納得いかなくて、ジャンポールさんに

「あれもここも、これも気を付けたのに、変な風になった!」

とぶつぶつ愚痴ったら、

「ふーん、小麦粉冷たかったんじゃないの?」

と、一言だけ言われました。

 

小麦粉が冷たい!?小麦粉が冷たいとか、考えたこともなかった。

って、ことは、夏は小麦粉が温かくなってるんだ!?(小麦粉を冷蔵保存されてる方いらっしゃると思いますが。)

大きな気づきで、その時からもうずっと、私はバターを使うお菓子作りに悩むことはほぼなくなりました。

 

バターの扱いを制すものが焼き菓子作りを制する、と、私は本気で思っています^^

(バターをベストな状態に保つために、他の材料の温度に気を配ることをも含みます。)

 

バターのについて、よく読んで頂いている記事がこちら↓

よかったら読んで下さい^^

溶けたバターが固まるとどうなるか?

この記事を書いたのは、2013年のこと。9年前!

お菓子作りの原理原則は、変わることはないと私は思っています。

情報の溢れかえる現代、「原理原則」を知っていれば、惑わされることはないのかなと思います^^

 

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