溶けたバターが固まるとどうなるか?
こんにちは。
埼玉県蕨市でお菓子教室と販売をしているパティスリーミチです。
お菓子作りのお役立ち情報シリーズです。
溶けたバターが固まるとどうなるか?
夏場、柔らかいバターにしようと、部屋に出しっぱなしにしておくと、、、
1時間でもう溶け出してしまいます。
こんな感じ。
周りの透明な液体になっているところが、溶けたところです。
それをまた冷蔵庫に入れて固めると、こんな状態になります。
2層になってるの解りますか?
バターは一度溶けると分離して、分離したまま固まり、元には戻りません。
写真の通り、溶けたバターは元のバターの状態には戻らず、分離したまま固まります。
こうなったら、このバターはもう「溶かしバター」としてしか使うことは出来ません。 ← ここ大事!
お菓子作りの中で、
「ポマード状のバター」・「室温に戻した柔らかいバター」
を使う場面って多く出てきます。
一度溶けたバターを、室温に戻したバターとして使う事は出来ません。 ← ここ大事!
一度バターは溶けると、性質が変わってしまうのです。 ← ここ大事!
お菓子作りの失敗の多くは、ここが原因だと私は思ってます。
バターが溶けたら困るお菓子で、うっかり溶かしてしまってる!(気づかない)
溶けちゃったけど、ま、いっか!と続けて作ってしまう。(気づいてるのに)
そんなことありませんか?
溶けたバターでパウンドケーキやマフィンを作って、ふっくら美味しく出来ませんよー。
サブレもサクサクに焼けません。
バターを溶かしちゃったら、溶かしバターで作るお菓子に使いましょう!
私の話ですが・・・
子供の頃、パウンドケーキをよく作っていて、毎回焼き上がりが違うのはどうしてか??と思いつつ、無視して作っていました。
パウンドケーキは、
室温に戻した柔らかいバター
を砂糖と合わせて泡立てて作るお菓子です。
美味しく出来る時と、出来ない時があったのは、
今思えば、バターの状態の違いだったんだなーと思います。
溶けたバターも、ま、いっかと、使ってました。
お菓子作りに大切なのは、材料の状態に気を配ること
お菓子作りをしていると、気候の変化をものすごく感じます。
5・6月は、ちょうど柔らかいバターにしやすい季節ですが、
7・8月は、うっかりバターを溶かしてしまわないように、室温に出し過ぎに注意が必要になってきます。
お菓子を上手に作るというのは、気候の変化を敏感に感じ取って、その時に合わせたお菓子作りをするという事かな、と思います。
材料の状態に気を配る、という事でもあると思います。
夏は、バターを溶さないように気をつける。
冬は、バターがなかなか柔らかくならないので、レンジにほんのちょっとかけたりして、硬すぎないように気をつける。
(レンジにかけ過ぎて、うっかり溶かしてしまったら、夏の失敗と同じことです。
50g程度のバターだと、10秒かけただけで溶けてしまう場合があるので、慎重に。)
そんな風に。
こちらの記事も参考にして下さい^^
「お菓子作りの『なぜ』を教えてくれるお菓子教室」
「ミチ先生の教室は、美味しい「レシピを習える」だけじゃなくて、お菓子作り全般に生かせることを教えてくれるから嬉しい!」
と生徒さまに言って頂き嬉しく思います^^
お菓子教室では上に書いたような、理屈や理論を盛り込んで、たくさんのことをお伝えしています。
1番人気の「対面」Basicコースを全て収録した「動画」Basicコースはいつでもお申込み頂けます^^
よかったら、こちらからご確認下さい。
↓↓
先日生徒さんに、
「先生のお菓子は角(かど)がしっかり出ていてキレイですね。」
と言っていただきました。
角をしっかりと出す・・・=キレイなお菓子
そのコツもやっぱり、材料の状態に気を配ることだと思います。
「角(かど)」のお話はまた次回。
読んでいただいてありがとうございました。
ぜひまた読みに来て下さいね^^
*対面のお菓子教室に興味を持って下さってる方へ
募集は、メールマガジンにて1番にお知らせします。ぜひご登録下さい。
メールマガジンご登録はこちらから。
パティスリーミチお菓子教室は毎月20~25クラス開講、100名近くの生徒さまにお越し頂いています。
現在満席です。
ご入会をご希望の方は、メールマガジンにご登録頂きますと、一番早くにご新規様募集のご案内が届きます。
ぜひご登録下さい。登録はこちらから。
*お申込み・お問合せは こちらからお願いいたします。